kintone Plugin
マスタデータマージ プラグイン
操作マニュアル
重複レコードを自動検出し、関連アプリの参照先も含めて安全にマージ
v3.0.0  |  提供: fsm-works  |  https://fsm-works.com
目次
  1. このプラグインについて
  2. 前提条件・アプリの準備
  3. インストール
  4. 設定画面 ① 基本設定
  5. 設定画面 ② マスタアプリ設定
  6. 重複検知条件の設定例
  7. 重複チェックの実行
  8. 重複確認アプリでの操作
  9. 設定のエクスポート・インポート
  10. 注意事項

1. このプラグインについて

マスタデータマージプラグインは、kintoneのマスタアプリ(取引先・担当者など)に存在する重複レコードを自動検出し、1件にまとめるためのプラグインです。

機能説明
重複自動検出複数フィールドの組み合わせ条件で重複候補をボタン1つで一括チェック
最大5件同時比較・マージ重複する3〜5件を一画面に並べて比較。残すレコードを1つ選ぶだけで他をまとめて処理
関連アプリの自動更新取引先・案件など関連アプリの参照先を、削除レコードから存続レコードへ自動付け替え
対象外設定重複でないと判断したペアをスキップ。次回チェック時の保持も選択可能
汎用設計取引先・担当者など複数の異なるマスタアプリで利用可能

2. 前提条件・アプリの準備

このプラグインは 2つのアプリ を使用します。どちらにも同じプラグインを追加してください。

① 対象マスタアプリ

重複を整理したいアプリです。以下のフィールドを事前に追加してください。

フィールドタイプ用途
削除FLGフィールドチェックボックス / ドロップダウン / ラジオボタンマージ後に削除済みをマーク
統合先フィールドテキスト または 数値マージ先レコードの番号またはコードを記録

② 重複確認アプリ(新規作成)

重複候補の一覧・操作画面になるアプリです。以下のフィールドコードで作成してください。

⚠️ フィールドコードは下記と完全一致させてください。変更するとプラグインが正常に動作しません。
フィールドコードフィールド名(例)タイプ
record_a_noレコードA番号数値
record_a_codeレコードAコード文字列(1行)
record_a_nameレコードA名前文字列(1行)
record_b_noレコードB番号数値
record_b_codeレコードBコード文字列(1行)
record_b_nameレコードB名前文字列(1行)
match_reason判定理由文字列(1行)
check_status確認ステータス文字列(1行)
merge_target統合先文字列(1行)
process_status処理ステータス文字列(1行)
group_extra_nos追加レコード番号文字列(1行)

3. インストール

1

fsm-works.com から MasterMergePlugin.zip をダウンロード

2

kintone管理画面 → プラグイン → アップロード

3

対象マスタアプリ重複確認アプリ の両方のアプリ設定でプラグインを有効化

4

各アプリで設定画面を開いて設定を行う(→ 次章)

💡 両アプリに同じプラグインを追加する必要があります。対象マスタアプリで重複チェックボタンが動作し、重複確認アプリで比較・マージ画面が表示されます。

4. 設定画面 ① 基本設定タブ

アプリID設定

項目説明
対象マスタアプリID 必須重複を整理したいアプリのID(URLの /k/123/ の数字部分)
重複確認アプリID 必須重複候補を管理するアプリのID
💡 重複確認アプリへ同じ設定を反映するには、設定画面下部の「設定をエクスポート」でJSONをダウンロードし、重複確認アプリの設定画面で「設定をインポート」してください(→ 9章)。

「重複チェック実行」ボタン 表示権限

重複チェックボタンを表示するユーザーを指定します。未設定の場合は誰にも表示されません。必ず1名以上登録してください。

重複チェック動作設定

設定説明
「対象外」を次回チェックでも保持する チェックなし(初期値): 重複チェックを実行するたびに前回の結果をすべてリセットして再検出
チェックあり: 「対象外」にしたペアは次回以降も削除されず残る

5. 設定画面 ② マスタアプリ設定タブ

フィールドコード設定

項目説明
コード フィールドコード 任意独自のコードフィールド。未設定時はレコード番号が代用される
名前 フィールドコード 必須会社名・氏名など、レコードを識別するフィールド
削除FLG フィールドコード 必須マージ後に削除済みをマークするフィールド
削除FLG フィールドタイプ 必須チェックボックス・ドロップダウン・ラジオボタンから選択
削除FLG 削除時の値 必須削除済みとみなすフィールドの値(例: 削除 / true
統合先 フィールドコード 必須マージ先レコードの番号またはコードを記録するフィールド
統合先 記録する値 必須レコード番号(自動採番)または独自コードのどちらを記録するか

テキスト正規化オプション

照合タイプが「テキスト正規化」のフィールドに適用されます。

オプション説明
全角/半角を統一ABCABCアイウアイウ を同一視
記号を除去句読点・中点・括弧などを除去してから比較
スペースを除去全角・半角スペースを除去してから比較(姓名の間のスペースなど)

重複検知フィールド設定

重複とみなす条件を「グループ」単位で設定します。グループを複数作ることで複雑な条件を表現できます。

⚠️ 「名前 フィールドコード」と「検知フィールド」は別の設定です。
「名前 フィールドコード」はレコードの識別名として比較画面の表示に使われるだけです。重複の検知に使われるフィールドはここの「検知フィールド」に登録したものだけです。初回設定時は名前フィールドが自動追加されますが、電話番号・メールなど他のフィールドでも検知したい場合はグループに行を追加してください。
設定項目説明
グループ間の条件OR(初期値): いずれかのグループが一致すれば重複とみなす
AND: すべてのグループが一致した場合のみ重複とみなす
グループ内の条件AND: グループ内の全フィールドが一致した場合に「一致」
OR: グループ内のいずれかのフィールドが一致した場合に「一致」
照合タイプ: テキスト正規化上記の正規化オプションを適用して比較。表記ゆれ(株式会社/(株)など)を吸収
照合タイプ: 完全一致値が完全に同じ場合のみ一致
照合タイプ: 電話番号数字のみ抽出(ハイフン・スペース無視)して比較。7桁未満は除外

追加比較フィールド設定

比較画面に追加で表示したいフィールドを登録します(レコード番号・名前は常に表示)。住所・業種・担当者など、判断に必要なフィールドを自由に追加できます。

関連アプリ設定

マージ時に参照先を自動更新する関連アプリを登録します。

参照タイプ説明
レコード番号kintoneが自動採番するレコード番号(数値)で参照している場合
カスタムコード独自の文字列・数値コードで参照している場合
ルックアップkintoneのルックアップフィールドで参照している場合(コピーフィールドも自動更新)

6. 重複検知条件の設定例

例1:氏名または電話番号が一致したら重複

グループ間: OR

グループグループ内条件フィールド
グループ1AND氏名(テキスト正規化)
グループ2AND電話番号(電話番号)

→ 氏名が同じ または 電話番号が同じ → 重複候補

例2:取引先名+氏名の組み合わせ、またはメール単独では検知しない

グループ間: OR

グループグループ内条件フィールド
グループ1AND取引先名(正規化)+ 氏名(正規化)+ メール(完全一致)
グループ2AND取引先名(正規化)+ 氏名(正規化)

→ (取引先+氏名+メール が全一致) または (取引先+氏名 が一致) → 重複候補
→ メール単独では検知しない

💡 この設定の意味:メールアドレスがある場合もない場合も、取引先名+氏名が一致すれば重複として検出されます。メールアドレスだけが一致しても重複とはみなされません。

例3:会社名と電話番号の両方が一致した場合のみ重複

グループ間: AND

グループグループ内条件フィールド
グループ1AND会社名(テキスト正規化)
グループ2AND電話番号(電話番号)

→ 会社名が一致 かつ 電話番号が一致 → 重複候補

7. 重複チェックの実行

1

対象マスタアプリのレコード一覧画面を開く

2

画面上部に表示される 「重複チェック実行」 ボタンをクリック

3

確認ダイアログで 「OK」 を押す

4

処理完了後、以下のポップアップが表示される

✅ 重複チェック完了

検出グループ数: XX 件
  前回の未処理データを削除: XX 件
  マージ済みのためスキップ: XX 件
  新規登録: XX 件

重複確認アプリで内容をご確認ください。
⚠️ レコード数が多い場合(数千件以上)は処理に数十秒かかることがあります。処理中はブラウザを閉じないでください。

8. 重複確認アプリでの操作

重複チェック完了後、重複確認アプリにレコードが登録されます。各レコードを開いて操作します。

比較画面の見方

レコードを開くと、画面上部に比較テーブルが表示されます。

UI要素説明
黄色ハイライト行A・B(・C…)で値が異なるフィールド。特に注目して確認してください
ラジオボタンフィールドごとに採用する値を選択します
「すべてこのレコード」ボタンそのレコードの値をすべてのフィールドで一括採用します
残すレコードの選択最終的に残すレコードを1つ選びます。未選択のフィールドは自動的にこのレコードの値が採用されます

マージ実行

1

比較テーブルで各フィールドの採用値を確認・選択

2

「残すレコードを選択してください」でどのレコードを残すか選択

3

「マージ実行」ボタンをクリック

4

確認ダイアログで内容を確認して「OK」

マージ処理の内容:

ステップ処理内容
1関連アプリの参照先を、削除されるレコードから残すレコードへ一括更新
2削除されるレコードに削除FLGと統合先をセット
3採用値が選択されていた場合、残すレコードのフィールドを上書き
4重複確認アプリのレコードを「マージ済み」に更新
⚠️ マージは元に戻せません。実行前に内容をよく確認してください。

対象外(スキップ)

重複ではないと判断した場合は 「別のレコード(スキップ)」 をクリックします。

設定対象外ペアの次回チェック時の扱い
「対象外を保持」チェックなし(初期値)削除され、再び重複として検出される可能性あり
「対象外を保持」チェックあり残り続け、同じペアは再登録されない

9. 設定のエクスポート・インポート

対象マスタアプリと重複確認アプリには同じ設定が必要です。エクスポート・インポート機能で簡単に設定を引き継げます。

対象マスタアプリ
設定画面
「設定をエクスポート」
でJSON保存
重複確認アプリ
設定画面
「設定をインポート」
でJSON読み込み
設定を保存
💡 エクスポート・インポートはバックアップや、別のマスタアプリへの設定コピーにも利用できます。

10. 注意事項